第1回計測インフォマティクス研究会(人工知能学会第2種研究会)
- 開催日: 2018年9月21日(金)
- 場所 : 大阪大学産業科学研究所管理棟 講堂
アクセスのご案内
- 概要:
- 現実世界から必要な情報をデジタル化して収集する計測・センシング技術は、IoT社会が必要とするコア技術です。このような背景の下で、従来技術に留まらず、新しい計測・センシング技術の研究開発が多数行われています。本研究会は、情報、物理、化学、生物など様々な面から、対象の推定原理、計測原理、制御原理、データ構造・アルゴリズム原理、そしてそれらを用いた先端計測・センシングのデバイス・装置、エッジコンピューティングのデバイス・アークテクチャ、情報処理に関する理論・手法・技術について、基礎から応用までの幅広い研究課題を対象とします。そして、産官学の研究者と技術者が互いの研究成果を発表し、討論する場を提供します。今回は記念すべき第1回研究会を以下の通り開催いたします。発表及び参加費は無料です。幅広い皆様の発表申し込み、参加申し込みをお待ちしております。人工知能学会員に限らずどなたでも申し込みいただけます。
- 発表申し込み:
- 申し込み・原稿提出期間7月14日~8月31日。発表申し込みはこちらです。人工知能学会員に限らずどなたでも申し込みいただけますが、期間内に研究会所定書式による2~6ページの発表原稿をオンライン提出いただきます。提出原稿は研究会当日に会場にて電子的に配布いたします。原稿著作権等に関する扱いは研究会著作権規程を参照ください。なお、研究会主査及び幹事で構成する委員会において原稿内容が研究会の趣旨から大きく外れると認められる場合には、発表をお断りする場合があります。また、申し込み多数の場合には、期間途中で受付を終了する場合があります。
- 参加申し込み:
- 申し込み期間7月14日~9月14日。参加申し込みはこちらです。人工知能学会員に限らずどなたでも申し込みいただけます。発表申し込み者は自動的に参加申し込みとなります。また、申し込み多数の場合には、期間途中で受付を終了する場合があります。
- 懇親会:プログラム終了後、17:15より会場近くで懇親会(参加費1000円)を予定しております。上記参加申し込みURLから併せて申し込み可能です。
- 問い合わせ先:研究会主査 大阪大学産業科学研究所 鷲尾 隆 washio@ar.sanken.osaka-u.ac.jp
- プログラム:
- 11:00 招待講演 機械学習が駆動するゴーストセルソーター(東京大学先端科学技術研究センター 太田 禎生)
- 本研究では動的圧縮計測による高速蛍光ゴーストイメージングを開発するだけでなく、人を介さない画像情報解析に画像は必要がない点に着目し、計測信号を直接機械学習でリアルタイム解析する事により、最終的に世界初の光イメージ認識型のリアルタイム細胞分離を実現しました。
- 11:45 招待講演 光物性・放射光計測インフォマティクスの取り組み(熊本大学パルスパワー科学研究所 赤井 一郎)
- 可視光や放射光を用いた様々な分光計測は物性・材料研究で不可欠である。講演では、それらの計測にベイズ推定やスパースモデリングを適用して、従来の解析限界を超えうる研究の取り組みについて紹介する。
- 12:30 昼食休憩
- 13:45 招待講演 ラマン計測と情報科学:情報科学は計測を迅速化できるか(北海道大学電子科学研究所 小松崎 民樹)
- 1細胞ラマン分光は、従来の組織学的な細胞病理学を越えて、より客観的に細胞病理診断が可能であることが分かってきた。実際の応用を考えたとき、ネックになるのが計測に時間が掛かることである。計測科学と情報科学が「がっぷり四つ」になって、計測を迅速化するにはどうしたらよいだろうか。我々の研究の一端を紹介したい。
- 14:30 招待講演 量子シークエンシング技術と機械学習の融合(大阪大学産業科学研究所 谷口 正輝)
- 量子シークエンシング技術は、ゲノムに基づく個別化医療を実現する次世代DNA塩基配列決定技術として注目され、早期の実用化が強く望まれている。この革新的な技術は、1塩基分子を流れる量子的な電流の違いを読み出し、塩基配列を1分子解像度で決定する。電流に含まれる物理的な揺らぎにより、低い1分子識別精度が実用化の大きなハードルになっていたが、機械学習との融合により高い識別精度が実現された。
- 15:15 休憩
- 15:30 ARPESによって観測されるディラックギャップのベイズ推定
(産業技術総合研究所, 東北大学 徳田悟, 相馬清吾, 佐藤宇史, 高橋隆, 中西毅)
- 16:00 計測ノイズ除去に向けたPU分類学習手法とその拡張
(大阪大学 吉田剛, 鷲尾隆, 大城敬人, 谷口正輝)
- 16:30 EXAFS(広域X線吸収微細構造) のベイズ的LARS-OLSを用いたスパースモデリング
(科学技術振興機構, 東京大学, 物質・材料研究機構, 熊本大学 五十嵐康彦, 岩満一功, 岡島敏浩, 赤井一郎, 岡田真人)
- 17:15 懇親会